内臓のいくつかの病気は、便秘を原因として発症することがあり、その代表例が大腸がんです。

厚生労働省の発表では、日本における女性のがん(悪性新生物)の部位別死亡数の第1位で、2020年には男性のがんの部位別死亡数2位に上昇すると予想されています。

[3] 部位別にみた悪性新生物
「悪性新生物について死亡数・死亡率を部位別にみると男の「肺」は上昇傾向が著しく、平成5年に「胃」を上回って第1位となり、平成23年の死亡数は5万767人、死亡率(人口10万対)は82.6となっている。
また、女の「大腸」と「肺」は上昇傾向が続いており、「大腸」は平成15年に「胃」を上回って第1位となり、平成23年の死亡数は2万879人、死亡率(人口10万対)は32.3となっている。(表8、図8)」

がんの外科手術検査により大腸がんが発見されると病期(ステージ)に合わせて、投薬なども含めたあらゆる方法の施術が行なわれますが、よほど早期で発見された意外は、ほかに転移箇所が広がる前に外科手術を行なって、切除することが大半です。

また、大腸がんと言っても発生部位別に分けられ、盲腸がん、結腸がん、直腸がんに分類されます。

では、便秘からどのようにして大腸がんが発生するのでしょうか。

便秘が大腸がんに発展する経緯

まず、わたし達が食事をすると、食べ物は胃や小腸など消化器官から分泌される消化液により、ドロドロに溶かされ、主に小腸壁に存在する毛細血管から食べ物の栄養素は吸収されます。

そして、栄養が吸収された食べ物の残りは大腸へと運ばれていき、大腸では栄養ではなく水分が吸収されて、これらの過程において、大腸では便が成形されていくのです。

便は、すなわち、身体にとっては栄養と水分の吸収が終わって、排出されないといけない不要な老廃物ですが、不要な物が体内に残存し続けると、少しずつ腐敗が進みます。

また、便が腸内に滞在する時間が長ければ長いほど、便からは水分が吸収され、コロコロとした硬い便になっていきます。

そして、このような状態を予防するためにも、普段からこまめな水分摂取が重要になります。

慢性的に便秘状態の人の場合は、腐敗した便が腸内に長時間存在して、便からは悪玉菌を増やす原因にもなる物質が大量に出るため、腸内環境は悪玉菌優位となります。

さらに、腸内に残っている便からは、インドールやスカトールといった、悪臭原因の腐敗ガスを構成する物質が排出され始め、これら物質の影響によって腐敗ガスの臭いによる口臭や体臭まで強くなってきます。

そして、腸内には様々なアレルギーの原因物質や発がん性物質などの有害物質が増加して腸壁を刺激し、刺激が長期間継続することによって、大腸がんが発生する原因となります。

便秘の悪影響である内臓の病気を予防するために

このように、大腸がんをはじめとする病気を予防するには、まずは便秘解消も即効な生活習慣を送ることが大切です。

そして、食生活の見直しや運動不足の解消も同時に必要で、お肉中心の食生活をしている人は、腸内が悪玉菌優位となり、大腸がんを発症するリスクも高まります。

また、運度不足によって大腸を動かす筋力の低下する直腸性便秘や運動による腸に受ける刺激が少ない場合でも便秘を招く原因になります。

このような、大腸がんも含めた内臓疾患にならないよう、まずは便秘解消や予防に繋がるように自分の生活習慣を見直してみましょう。

ほかにも、自分が消化器系のがんなど発症してないか心配な方は、自宅で簡単にチェックできる健康バスケットの郵送診断などもあるので、毎日忙しく、なかなか健康診断など行けない方は、これらを利用して、一度、自分の健康状態を確認されるのも1つの方法です。



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