体温計で基礎体温を測る女性わたし達人間は、身体の様々な代謝機能の働きによって常に熱を発生しています。

そして、脳の視床下部にある体温中枢が皮膚の熱放射をコントロールすることで体温を一定に保っています。

しかし、病気による発熱などで体調バランスが崩れると体温の異常が起こりますが、体温には個人差があって、赤ちゃんの体温は高く、高齢者の体温は低めです。

また、1日のサイクルでは午前中よりも午後のほうが高いなど日内変動もあり、食事や運動などの影響も受けます。

毎日、基礎体温を計測されてる女性ならご存知と思いますが、女性の場合は性周期(月経)でもホルモンの分泌内容で変化して、排卵期は体温が上昇することから高温期とも言われています。

通常、平熱と言われる体温の範囲は、36.5~37.0℃です。

それは、この体温範囲が最も細胞が活発になって、身体の新陳代謝機能も効率良く働くために、免疫力も上がるためです。

また、同じように身体の冷えに関連することで冷え性がありますが、こちらは具体的に体温が何℃以下からという定義はありません。

しかし、低体温とは体温が35℃以下のことで、この体温になると細胞が不活発になってしまい、身体が熱を産生できなくなります。

低体温症について
「医学的な「低体温症」とは、救急医学会の「偶発性低体温症」の定義では、体の中心部の温度が35℃以下の場合をいいます。
普通の人では、体の中心部の温度は37℃程度に保たれています。そして体の中心から離れた皮膚の温度はそれより低くなっていきます。」

便秘を含む低体温の身体への悪影響

そして、低体温になると基礎代謝も低下するため、内臓脂肪や皮下脂肪の燃焼効率まで低下して太りやすくなったり、ウィルスなどへの免疫力も低下するため病気にもなりやすくなります。

さらに、体温が30℃以下になると生命活動を維持できなくなり、大変危険な状態に陥ります。

また、身体全体の筋肉量が少なくて、運動不足であまり筋肉を動かさない生活を送っていると、慢性的な熱の産出不足となります。

ほかにも、食生活の乱れや間違った食事制限のダイエットなどで必要な栄養分まで不足すると、食べ物から熱エネルギーを作れず代謝機能の低下で低体温や慢性便秘になります。

糖尿病などの内分泌系の疾患などが原因で、ホルモンの分泌される量が異常となり、栄養を熱に変換できない場合もありますが、ストレスから自律神経のバランスが崩れてしまい、それにより体温調節ができずに血液を体内に運ぶ機能が低下して低体温や便秘になるケースもあります。

このように、低体温の影響はストレスや睡眠、食生活など生活自体に何らか問題があることで、健康に障害をもたらし、一番顕著に出やすいものとして便秘があります。

こちらもストレスや食事、運動不足などが大きく関与して、低体温も原因になりますが、体温が低いことにより血流量が低下したり、代謝が悪くなることで体内の脂肪が増加してしまいます。

また、肩こりや腰痛、偏頭痛などの諸症状も血流量が低下する低体温の影響が大きいのですが、それにより大腸の筋肉の動きが鈍くなり、蠕動運動が低下するために慢性便秘となるのです。

便秘と低体温を解消する方法

低体温になる身体の冷えを予防する低体温と便秘を解消するのに、まず最初に必要なことは、現状以上に体温が低下しないようにすることです。

『身体の外側からできること』『身体の内側からできること』との2つに分けられますが、慢性便秘と同時に低体温で悩まれてる方は、一度、日常生活の中にこれらの方法を摂り入れられてみてください。

低体温や慢性便秘が即効で解消するような方法ではありませんが、身体に負担をかけないで自然に体質を改善しながら代謝機能を高める方法です。

身体の外側から行う低体温と便秘解消の方法

これは、冷え性改善にも効果的ですが、お風呂に入る時には、ぬるめのお湯でなるべく長時間の半身浴にされてください。

半身浴のお風呂イメージとして熱いお湯に肩まで浸かっている方が身体が温まりそうに思われがちです。

しかし、熱いお湯の中に長時間肩まで浸かるのは、それだけ水温や水圧の影響を受けてしまうことで、身体の方に負担がかかってしまいます。

冬になると浴室で高齢者の方が亡くなる原因としてヒートショックという言葉を耳にしますが、これは、お風呂に浸かっている時は、水温で血管が拡張して下がっていた血圧が、気温が低い脱衣所に移動することで急激に上昇する血圧の変化で身体の負担になることが原因と言われます。

しかし、ぬるめのお湯での長時間の半身浴なら、上半身は水温や水圧の影響を受けにくいので、身体への負担が少なく大腸など内臓周辺がゆっくりと温まることで、温度差による急激な血圧の変化も少なく、身体全体が温められることになります。

そして、大腸が温められると、それだけ、排便には欠かせない大腸の蠕動運動が行なわれやすい状態になります。

また、気温の低下や空気が乾燥することで、年間を通して最も便秘になりやすい冬は、下半身を冷やさないことが重要なので、厚めの靴下や重ね履きをすることや寝ている間も冷えないようにすることが大切です。

ほかにも、腹巻きや湯たんぽなども利用して、逆に上半身はなるべく軽装にして、冷えのぼせが起こらないように注意してください。

身体の内側から行う低体温と便秘解消の方法

そして、身体の内側から低体温や便秘解消をするには、まず、食生活が重要になってきます。

毎回、お腹がいっぱいまで食事を食べていると、胃腸など消化器官に負担をかけてしまうので、食事の量を腹八分目位までに抑えるようにしてください。

また、野菜類は食物繊維が含まれていることで、便秘解消の即効性を高めることができます。

体温を下げる夏野菜しかし、トマト、ナス、きゅうり、アスパラガス、トウモロコシなど、いわゆる夏野菜は体温を下げる働きもあるので、極端な摂取を避けて、どうしても食べたい場合には、事前に茹でるなど温野菜として摂取してください。

生姜(ショウガ)などの根菜類には、身体を温める作用があるので料理のちょっとした薬味に使ったり生姜湯などを飲まれることも良いです。

また、就寝前に軽いストレッチやホットヨガで身体を動かすことも、筋肉をほぐすのと同時に、体温を上げる効果や眠りを深くする効果もあります。

さらに、就寝前に温かい飲み物を飲むと、リラックスの効果を出すので、ストレスなどで活発になっていた交感神経から、就寝中などリラックスした状態で胃腸などの消化器官の働きを活発にさせる副交感神経の働きを促進させます。

そして、身体を内部から温める低体温と便秘解消なら、就寝前に生姜(ショウガ)などの身体を温める成分など色々配合されていて、ノンカフェインの便秘解消効果のお茶を飲まれることで、相乗効果が高まることにも期待できます。

低体温と便秘を解消するお茶ランキング

ほかにも、低体温や慢性的な便秘も生活習慣の見直しなどで改善できる部分が色々あります。

最終的に低体温の状態から適切な体温に戻ることで、次第に内臓機能も含めた身体全体の機能も回復して、便秘解消効果や健康維持にも繋がることも期待できますので、是非お試しください。



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