産後ダイエットと便秘妊娠中に体重増加を気にして、出産後に極端なダイエットを行なうと、便秘を引起こしたり母乳の栄養成分に悪影響が出ることがあります。

また、授乳中のお母さんの便秘は、逆に産後太りの原因になったり、さらには赤ちゃんの便秘原因にもなるため、産後の健康管理は慎重に行っていく必要があります。

完全母乳で赤ちゃんを育てている場合、お母さんは1日に700kcalを授乳によって消費します。

これは、運動量に換算すると、体重50kgの人が水泳で4km泳ぐのと同等だと言われています。

このように、授乳中であれば自然と体重は減っていきますが、無理な産後ダイエットを実行して便秘に悩む方は後を絶ちません。

また、出産後の授乳期間中は、ダイエットに取組まなくても便秘になりやすい状態です。

産後ダイエットが便秘の原因になることや母乳の質が低下する原因について解説致します。

睡眠不足による影響

便秘原因の寝不足原因はいくつか考えられますが、1つ目に睡眠不足があります。

生まれて間もない赤ちゃんに、2~3時間に1回の授乳ともなれば、どうしても慢性的な睡眠不足になります。

夜間は副交感神経が優位になることで、身体はリラックスしますが、出産後しばらくの間は、身体を十分に休めることも少なく、それが、ストレスにもなって、自律神経のバランスが崩れやすくなります。

また、自律神経は消化器官内にも数多く分布していて、大腸の動きを支配していますが、睡眠不足は自律神経のバランスを乱して便秘を引き起こします。

体液(水分)不足による影響

母乳を飲む赤ちゃん2つ目に授乳による体液(水分)の減少です。

新生児は1日に約700mlの母乳を飲と言われます。

成人女性の1日の必要水分量は、体重の1kgあたりで約40mlと言われますが、体重50kgの人の場合で、1日に2リットルの水分が必要になります。

授乳で失われる分の水分と合わせて3リットル近くを摂取する必要がありますが、なかなか難しいです。

その状態で、さらに汗をかくような過剰な運動をしてしまうと、体内の水分不足により大腸内の便を柔らかく排出させやすいようにする水分まで不足して、腸内の便はますます硬くなり便秘を引き起こす要因になります。

食べ物の影響

3つ目は食べ物の問題で、お母さんは授乳で赤ちゃんに自分の栄養を与えるため、頻繁に空腹感を感じるようになります。

食物繊維を含む野菜空腹時にはどうしても、糖分や脂肪分の多い食事を摂取しがちで、高炭水化物、高脂肪、高タンパク質に偏りがちになるため、食物繊維を含んだ野菜類が不足して便秘を引き起こします。

また、これら偏った食事内容は産後太りの原因にもなって、母乳の成分はお母さんの血液であるため、水分不足や偏った食事で作られたドロドロ血液は、母乳を介して、そのまま赤ちゃんが吸収します。

産後ダイエットで食事制限をすることの大きなリスク

しかし、それ以上に問題なのが、産後ダイエットで間違った食事制限をしてしまうことです。

母乳に含まれてる成分には、免疫グロブリンの一種であるIgAやラクトフェリン、腸内の善玉菌を増やすガラクトオリゴ糖などがあります。

これらの成分は、赤ちゃんを細菌やウィルス感染から守ったり、赤ちゃんの腸内環境を整えて、便秘になることを予防するなど赤ちゃんの健康維持にとって重要な効果があります。

しかし、お母さんが産後ダイエットで食事制限などを行なってしまうと、このような赤ちゃんの健康維持に欠かせない成分まで、母乳から減少してしまうことにもなりかねません。

つまり、産後ダイエットによるこれらの変化は、お母さんが便秘になりやすくなるだけでなく、母乳の質低下にまで繋がり、赤ちゃんの成長にも影響を及ぼすことにもなってしまいます。

そのため、出産後すぐの無理な産後ダイエットは避け、お母さんは休める時はシッカリと睡眠で休養を取り、適度な水分摂取と便秘解消や予防に効果のある食物繊維などの食品をバランス良く摂取することが、お母さんと赤ちゃんにはベストな状態だと言えます。

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