慢性便秘の状態1日の排便回数や1回の排便量は、その人の食事量や体質、そして、精神的ストレスなども人それぞれで個人差があります。

そのため、1日だけ排便なかった場合などでは、その状態が便秘であるかどうかを一概に定義することは難しいと言われています。

また、気温が低下する冬は、少し身体が冷えたことがキッカケで、大腸の蠕動運動などの働きが低下して、短期的な便秘になることが多くなります。

しかし、排便後にも残便感や腹部膨満感など不快感があったり、排便時にかなり強くいきんでも排便されないとう状態が1週間以上持続した場合は、慢性便秘であることが考えられます。

慢性便秘の状態が続いている腸内が、どのような状態なのかを解説しています。

便秘で老廃物(宿便)が溜まる悪影響

慢性便秘の場合、腸内には便が溜まっている状態です。

当然のことですが、食べ物を食べれば栄養分の吸収が終わった身体に不要な老廃物は、便として排泄するために、どんどん大腸に溜まっていきます。

しかし、大腸は老廃物から水分を吸収する働きをしているために、大腸内に停滞している時間が長ければ長いほど、老廃物からは水分が抜けていき、硬い便になります。

慢性便秘の悪影響さらに、大腸の中では老廃物は腐敗しながらガスを発生して、腸内のバランスは崩れていきます。

そして、大腸の健康状態に大きな影響を与える腸内環境は、善玉菌と悪玉菌の割合に変化が見られ、悪玉菌が優勢となってしまいます。

悪玉菌の働きが活発になると、腸内には発ガン性の物質が増加して、最終的には大腸がんなど悪性腫瘍を発症するリスクが高くなります。

また、悪玉菌は身体にとって有害なアレルギー症状などを引き起こす物質を多く産生するため、揺らぎ肌の肌荒れや吹出物や臭いの強い腐敗ガスを発生させる要因となります。

そして、これらの腐敗ガスは腸壁から吸収された物が、血管の中にまで入ることで全身を巡り、その結果、汗となって体外に排出される際に口臭や体臭などの原因になってしまいます。

慢性的な便秘が続いてる状態は、悪影響となっている物が体外に排出されないで蓄積され続け、デトックス(解毒)機能が低下している状態なのです。

また、それに合わせて身体の中には、皮下脂肪や内臓脂肪がどんどん溜まってしまいます。

さらには、最新の研究で人間の寿命にも影響を及ぼすとも考えられている腸内フローラの状態まで悪くなってしまいます。

このように、慢性的な便秘状態は、大腸だけの問題ではなく健康面や美容面を含め、身体全体に悪影響を及ぼしています。

大腸の構造と腸内でガンの発生が多い部分

口から摂取された食物は、消化器官である胃や腸で、その栄養素が体内に吸収され、ドロドロになった状態で大腸へと運ばれます。

大腸の構造大腸は、腹部で『の』の字を描くように走行していますが、不要な物は大腸内を走行し、最終的に肛門上にある直腸へと運ばれます。

そして、大腸がんの発生部位で一番多いのが、直腸の部分となります。

なぜなら、便秘によって長時間によって停滞し続けた便が、直腸の粘膜を刺激し、がんが発生したためです。

このように、慢性便秘の方の腸内には、常に便が停滞している状態です。

そして、善玉菌と悪玉菌で成り立つ、腸内環境のバランスが崩れることによって、生活習慣病をはじめとした様々な病気を引き起こす原因となります。

現代人は、欧米型の肉食中心の食生活のため、大腸がんの発生も増加してきています。

慢性便秘のさらなる悪化や予防のためにも、根本的な食生活の見直しや運動不足の解消について考えてみることが大切です。

慢性便秘の方は、身体全体の健康面や美容面の改善のためにも、もう一度、自分の生活について見直すことをお勧めします。



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