便秘には腸管の癒着や腫瘍などによる狭窄のために生じる器質性便秘と特に原因疾患がなくても生じる があります。
器質性便秘の場合、便秘の原因が病気であることがほとんどです。
その多くは、大腸がんや腸閉塞など腸の炎症によるものですが、まれに子宮の病変であることも考えられます。
たとえば、子宮筋腫は腸管を圧迫することによって、便秘が引き起こされるケースです。
生活習慣を改善しても、なかなか便秘解消されない場合は、これらの病気が隠れている可能性もあるので、早めに病院を受診しましょう。
次に、機能性便秘は、
・ ・ に分けられます。直腸性便秘について
直腸性便秘は現代人に多い便秘の1つです。
排便習慣が乱れることによって起こり、特に旅先などで見られることが多いのが特徴です。
旅行中は、便意があってもトイレに行くことを躊躇してしまい、便意を無視しがちです。
また、小学生の男の子など学校でトイレに行くことに抵抗感を感じて、いつも我慢してしまい、その結果、子供が直腸性便秘になることもあるそうです。
排便刺激を無視することによって、次第に便意を感じなくなるのです。
直腸性便秘の予防には、しっかりと排便習慣を確立させて、便意を感じた時には我慢しないで、すぐにトイレに行くことが大切です。
弛緩(しかん)性便秘について
高齢者や女性、長期間寝たきりである方に多く見られるのが、弛緩性便秘です。
その原因は、運動不足による腹筋の低下や薬剤の作用等です。
薬剤によって腸管の蠕動(ぜんどう)運動の低下や腹筋の筋力不足で、十分に排便する力がない場合に弛緩性便秘を引き起こします。
蠕動(ぜんどう)運動を高めるため、腸の粘膜に適度な刺激を与える繊維質の多い植物性食品を摂ると効果的です。
たとえば、ゴボウや果物、豆類などが挙げられます。
適度な運動も必要ですが、改善が見られない場合は早めに病院を受診しましょう。
痙攣(けいれん)性便秘について
痙攣性便秘は、精神的なストレスの蓄積などで、自律神経の交感神経と副交感神経のそれぞれの働きがバランスを崩すことによって生じます。
そのため、過敏性腸症候群や自律神経失調症などの病気が潜んだ、器質性便秘の可能性もあり、症状としては、短期間のうちに便秘と下痢を繰り返すようなことがあります。
場合によっては、精神的なストレスが原因なので内科的治療のみでなく、カウンセリングなどの精神科的治療が必要こともあります。
また、便秘と下痢を繰り返す疾患は、大腸がんなど他の病気も考えられるため、異常が長く続く場合は病院を受診することをお勧めします。
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