は、自律神経の乱れが原因となり、大腸を痙攣させることで便通の悪化を招くものです。
そして、自律神経の乱れてしまう原因は、慢性的にストレスが蓄積されることが大半です。
誰でもストレスと無縁で快適な生活を送りたいのですが、現実問題として様々な人間関係がある限り、どうしてもストレスを避けることはできません。
痙攣性便秘になると、全体的に便量が少なくて硬くなり、うさぎのフンのようなコロコロとした便になることもあれば、急に下痢に変わることがあります。
弛緩性便秘と共通点が多い部分もありますが、弛緩性便秘は腸の動きが鈍くなることに対して、痙攣性便秘は腸の動きが過剰となる点においては、まったく逆の症状だと言えます。
また、下痢が多くなることも痙攣性便秘の特徴で、その原因は自律神経の乱れによって脳からの排便させる指令が上手く伝わらず、便の水分を腸が吸収する前に出してしまうからです。
痙攣性便秘の解消法
痙攣性便秘を解消するために必要なのは、何よりストレス全般を緩和や解消することが大切で、『なぜストレスが溜まっているのか？』と自覚することから始めましょう。
現代人に多い代表的なストレス原因は、仕事でのストレス・人間関係・睡眠不足などです。
現実的にストレスをゼロにすることは、ほとんど不可能ですが、減らすことは比較的に簡単で、まず、ストレスが溜まりやすい人は、今まで以上に睡眠時間を増やす方法を試してみましょう。
入浴後30分程経った後に眠るようにすると、身体が温まることで入眠しやすい状態になります。
ストレスが溜まった状態は、思考がマイナス方向になりやすいため、起きていてもプラス思考なことを考えられないのです。
それならば、1時間でも早く寝た方が懸命でしょう。
本当に脳を休める手段は、睡眠以外にはありえないことと、ストレスを感じている方は普段から自律神経の交感神経が緊張感で優先して働いています。
しかし、睡眠中などリラックスした状態は、が優先して働いて自律神経のバランスを整える働きをします。
すなわち、睡眠は脳のリフレッシュと自律神経を整える最大のストレス解消法ということです。
思春期の女性に痙攣性便秘は多いのですが、最近では男性もかかりやすい傾向があります。
これは、男性のほうが仕事から受けるストレスが多いためです。
30代以降になると、仕事上のポジションも管理職など責任を負う立場に就くことが多くなって、これがストレスに拍車をかけています。
また、1年間で1番寒く便秘になる方が増加する冬ですが、身体の冷えで寒さを感じ続けることも神経への負担となるので、就寝中など身体を冷やさないように温かく過ごしてください。
痙攣性便秘の解消で注意すること
「便秘になったら食物繊維」と耳にする言葉ですが、あくまでこれは弛緩性便秘の場合です。
痙攣性便秘を治すにあたって注意したいのは、不溶性食物繊維の摂り過ぎです。
食物繊維はと不溶性食物繊維の2種類に分けられます。
この２つは、それぞれ身体にとって良い働きを助けるのですが、不溶性食物繊維は名前の通り、水に溶けにくい特性があり、過剰に摂取すると痙攣状態の大腸に刺激を与えてしいます。
そのため、適量を摂取できてれば問題はありませんが、ストレスが原因の痙攣性便秘の場合は、不溶性食物繊維の摂り過ぎは避けるべきです。
また、大腸に刺激を与えるという意味では、市販の下剤を多用することも避けましょう。
市販の下剤の大半は、刺激性下剤と呼ばれる種類で、センナやアロエなどに含まれている成分で大腸を刺激して、強制的に蠕動運動を起こして排便を促しているのです。
このような解消法や注意点など色々と気を付けているのに、あまり状態が改善されない場合は、自律神経失調症の症状として痙攣性便秘を発症しているケースや短期間に便秘と下痢との症状が交互に表れる過敏性腸症候群のケースなどがあります。
そのため、あまりに痙攣性便秘の症状が長く続いてる場合は、病院の診察も考慮してください。
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