1歳を過ぎると、ほとんどのお子様が大人と同じような食事をするようになり、少しずつ食べ物の好き嫌いも出てきますし、食事の時間もその子によって異なります。

子供の好き嫌いただ、食べ物の好き嫌いや時間のことで、あまりに叱り過ぎてしまうと、子供は食事自体を嫌がって、食育面でマイナスとなって、親御さんはどうすれば良いかとジレンマを感じることもあると思います。

食事の内容や発達における個人差によって一概に言えませんが、一般的に4歳頃までには便秘も解消されていきます。

その理由としては、4歳頃までに腸内の神経が、ほぼ成熟するためです。

便が直腸に溜まってくると神経が刺激され、脳にその刺激が伝わることで、排便に必要な筋肉がスムーズに働くようになり、この流れがほぼ完成すると便秘で悩むことも減っていきます。

こちらでは、子供に多い便秘原因や身体に優しい子供の便秘解消法などを紹介しています。

小学生から増える子供の便秘

便秘が増える小学生しかし、小学生の子供を対象とした調査結果で、約4割近くが便秘であるという実態があります。

小学生ともなれば排便に必要な神経系の働きは完成していて、便意を感じることもできるうえ、排泄における動作も完全自立してるため、何ら問題はありません。

ちなみに腸は、身体のあるゆる器官の中で、脳の次に神経伝達物質が多いことから『第二の脳』とも呼ばれています。

そして、最近では、子供の世界にも大人と同じように、ストレス社会になりつつあることから、ストレスが原因となる痙攣(けいれん)性便秘の子供の増加しているそうです。

しかし、子供の便秘原因の中でも最も多いのが、好き嫌いなどの偏食と排便リズムにあります。

子供の便秘解消や予防に効果的な食べ物

ずっと以前から言われていることですが、日本人全体の食生活が欧米化してることに合わせて、便秘の悩みを抱える人が年々増加しています。

そのため、食物繊維を摂取する量が少なかったり、肉食中心の子供は、便が硬くなってしまい、排便時に痛みを感じることもあります。

肉に含まれるタンパク質は、子供の成長には欠かせない成分ですが、どんな成分でも必要以上に摂取しすぎることは、大人でも身体に良くはありません。

野菜を食べる子供食物繊維は、腸内の有害物質を腸粘膜から剥離する働きや水分を含むことでの膨張で腸の動きを活発にする働きがあります。

野菜や大豆製品、海藻類などにも含まれてるため、毎日の食事の中に積極的にバランス良く取り入れることが、子供の便秘解消効果だけでなく、健やかな成長にとっても大切です。

また、肉に多く含まれている飽和脂肪酸は、腸内に悪玉菌を増やし腸内環境を悪くさせますが、一方で、魚に含まれている不飽和脂肪酸には界面活性作用があり、便を軟らかくしてくれます。

そのため、肉を中心とした食事より、なるべく食物繊維をバランス良く含んだ魚を中心の食事の割合を増やしていくことが、子供の便秘解消や予防には大切です。

また、善玉菌を増やすことで腸内環境を整え、便秘解消や予防と同時にアレルギーやウィルスの免疫力を高めるなら、ヨーグルトやオリゴ糖食品なども効果的です。

ほかにも、子供の成長に欠かせない成分でカルシウムが含まれる牛乳ですが、ヨーグルトなどの乳製品の元となる物なので、善玉菌を増やして腸内環境を整える効果があります。

そして、最近は、子供も利用できる善玉菌を増やすサプリメントもあるので、毎日の食生活など生活習慣を改善することと同時に、これらのサプリメントを利用すれば、さらに、子供の腸内の善玉菌を増やす効率も良くなります。

こまめな水分摂取も子供の便秘解消や予防に有効

そして、食物繊維や善玉菌の摂取と同様に大切なのが、こまめな水分摂取です。

大腸は身体に必要な水分を便から吸収しますが、便が腸内に残ってる限り水分の吸収を続けて、最終的には便が硬くなって体外に排出されにくくなってしまいます。

しかし、最初から身体に必要な水分が蓄えられていれば、便からの水分吸収量は少なくなって、水分を含んでいる便は、柔らかく排出されやすい状態を維持することができます。

季節によって便秘への影響も変わりますが、夏以外の季節でも子供の便秘解消や予防の面では、なるべく子供に水筒を持たせるなどして、こまめな水分摂取を意識することも大切です。

子供の排便リズムを整える便秘予防

多くの小学生、特に男の子は周囲の友達を気にしたりすることで学校での排便に抵抗感があり、便意があっても学校のトイレで排便をすることが難しく、そのうちに便意は消えてしまう状態になりやすくなっています。

そして、便意を我慢する状態が続くと、直腸から脳に向かって腸内に便が溜まったという刺激が伝わても、脳の方から排便を促す大腸の蠕動(ぜんどう)運動である大蠕動の指令が出なくなり、常に便意を感じなくなってしまう直腸性便秘になってしまいます。

そうならないためにも、毎朝のトイレでシッカリと排便する習慣をつける、排便リズムがとても重要になってきます。

子供に限らず朝のトイレが重要なのは、リラックスしている睡眠中に副交感神経が内臓器官での消化吸収を促進させ、その老廃物を排出させるという身体の自然な働きだからです。

最初は排便リズムを整えることは面倒だと思われますが、一度、リズムが整うと人間の身体は、それに合わせた働きをするようになります。

あまり良い例えではありませんが、普段から夜更かしが多く、一旦、夜型の生活リズムになると朝型の生活リズムに戻すのが大変なのと同じです。

そして、子供の頃から慢性的な便秘体質になると、大人になってからの改善が大変になるので、なるべく小さいうちから、朝食後には排便する習慣をつけていきましょう。

子供の便秘解消や予防に大切なことは『バランスの取れた食事と規則正しい生活習慣を送る』の一言に尽きますが、これは子供に限らず大人にも言えることです。



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