は、大腸の運動力（蠕動運動）が低下することで生じる便秘で、妊娠中に運動不足の方で出産後の便秘や寝たきりの高齢者の方の便秘原因として表れることあります。
簡単に説明しますと、絶対的な運動量の不足によって身体の筋力が低下して、大腸が排便の際に便を押し出す力である蠕動運動まで弱くなり、腸内で便が詰まってしまうのです。
それにより、便の水分が減ることで硬くなり、排便時に苦痛を伴うようになります。
一般的に排便が辛い場合は、この弛緩性便秘である可能性が高いです。
便秘が悪化すると、ぽっこりお腹、食欲低下、頭痛、肩こりなどの症状も出現するだけでなく、トイレに行ってもスッキリしないので、ストレスも溜まってしまいます。
ストレスが溜まると自律神経の働きも乱れてしまい、胃腸を含めた消化器官の働きまで低下し、さらに老廃物を蓄積させ、肌トラブル、肥満なども招いてしまうのです。
弛緩性便秘の解消法
このような、辛い弛緩性便秘を治すためには、まず、腹筋を鍛えることがオススメで、普段あまり運動をしない人ほど、弛緩性便秘の発症率が高まるからです。
毎日少しずつでも良いので、身体に負担の掛からない範囲で運動することが有効と言えます。
少しでも運動することで、排便を促す蠕動運動を起こさせる腸内の筋力も回復していく効果と運動によって起こる身体の振動は内臓への良い刺激にもなります。
弛緩（しかん）性便秘の解消に効果的な食べ物
便量が少なくても、逆に便秘は引き起こされてしまうため、便の材料となる食物繊維をたくさん摂ることです。
不溶性食物繊維を摂れば、全体的に便量が増えて排便が楽になることやには、食物繊維が多く含まれた商品がありますので、毎日食べるようにすると効果的です。
ほかにも豆類がオススメで、などは、たくさんの食物繊維が含まれています。
また、どうしても忙しく食物繊維を摂ることが難しいようでしたら、、忙しい朝もで手軽に食物繊維を補給できます。
この組み合わせだったら、食物繊維を増やす効果と同時に便秘解消の即効性を高める効果の食べ物をまとめて摂取できます。
次に、水分・油分を多めに摂る事もオススメです。
どのような種類の便秘解消にも共通ですが、こまめな水分摂取は、慢性便秘が続いて大腸の中で硬くなってしまっている便を柔らかく排便しやすいようにするには欠かせません。
そして、水分を多めに摂ることで、食物繊維が十分に膨張するのです。
また油分を含む脂質などを摂れば、油が潤滑油の役割を果たし便通がスムーズになります。
脂質は過剰に摂ると肥満の原因にもなりますが、逆に、間違った食事制限ダイエットのように、身体の代謝機能維持に必要な分まで制限すると、ダイエットは失敗し便秘になってしまいます。
便秘解消の即効性や予防を助ける食べ物┃便秘とダイエットの関連
弛緩性便秘の解消で注意すること
弛緩性便秘を治すにあたり、注意をしたいことは下剤の多用です。
確かに下剤を使用すれば便秘解消は即効で行えますが、常用しすぎると大腸の働きが鈍くなり、下剤の成分による刺激に頼らないと排便ができなくなるのです。
弛緩性便秘は大腸が排便させる筋力の低下が原因なのに、下剤の常用によって大腸の働きが鈍くなれば、さらに慢性便秘の状態が酷くなり、医療機関で専門的な治療をしなければ治らなくなる可能性もあります。
下剤は一時的な症状の緩和に使えますが、根本的な部分から便秘自体を治す効果はありません。
このように、筋力増加の運動や食生活の改善など行なっても、便秘解消の方向に向かってないと感じたら、ほかの病気が原因で発症する器質性便秘の可能性もあるので、一度、病院での診察を受けるようにしてください。
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