自分で腸内洗浄する場合は、市販の専用キットを使用します。
洗浄用のコーヒーを管からお尻に挿入して洗浄します。
コーヒーを挿入したら自分でお腹マッサージをし、あとは排便すればOKです。
しかし、最近では、自分で行なう腸内洗浄キットを使った方法には、さまざまな弊害が表れていることも事実です。
詳しい内容については、割愛を致しますが『腸内洗浄のリスク』という言葉で検索をされると、さまざまな事例を見ることができます。
腸内洗浄も下剤と同様に腸本来の働きを低下させるデメリット
腸内洗浄を行なうことで美容の面でさまざまなメリットがあると言われていますが、その反面、デメリットもあります。
それは、下剤を服用する便秘解消と同様に、腸本来の働きを低下させてしまうのです。
それは、大腸が本来持ってる排便をさせるための蠕動（ぜんどう）運動が、下剤や腸内洗浄など外部要因で起きることによって、大腸自身が起こさなくなってしまうからです。
また、もともと腸内洗浄は医療機関で受けるものでした。
近年、腸内洗浄を希望される方が増えてますが、これは、年々便秘体質の人が増えていることを意味します。
慢性便秘で、うまく排便できなくなると、お腹がぽっこりしてきて、やがて硬くなってきます。
便秘になることで、ますます便通を悪化させるという悪循環になるのです。
医療行為としての腸内洗浄と費用
医療機関での腸内洗浄は、医療行為であるために、一般的なエステなどで行うことはできずに、問診・触診・カウンセリングの結果などを考慮した後に、専用の医療機器を使用して、お尻から管を挿入してお湯を流し込みます。
さらに、おなか（大腸）のマッサージもしながら、腸内の宿便を排出していくのです。
そして、腸内洗浄が終わると、今まで体感したことがないほど、おなかがスッキリとします。
しかし、費用は決して安いとは言えません。
医療機関により違いはありますが、腸内洗浄の料金は1回あたり10,000円～15,000円くらいで、回数券を利用できれば安くなる場合もありますが、それでも8,000円以上は必要と考えたほうが良いでしょう。
回数は初めて腸内洗浄を行なう方の場合だと、初回を含めて最初の1ヶ月～1ヶ月半に合計4回、次に5～7回目が2ヶ月毎に1回、それ以降は最低3ヶ月(季節毎)に1回は必要です。
単純に1回の費用が8,000円だとしても、初めての方の場合では、1年間に9回程の施術が必要で、年間にかかる費用は72,000円になります。
腸内洗浄が本当に必要とされる状態とは
便秘体質の方の多くは、腸内が汚れていますが、腸内洗浄は便秘解消よりも、定期的に大腸内をキレイにすることが目的です。
しかし、慢性的な便秘体質を改善するには、日常生活を改める必要があって、そもそもの原因を解消しなければ、根本解決には至りません。
どんなに最先端の医療技術や機器を利用した腸内洗浄を行なっても、その時だけは、便秘解消も即効ですが、食物繊維や善玉菌を含む物などバランスの良い食生活や生活習慣を送らなければ、便秘体質は改善されずに延々と腸内洗浄にお金をかけることになってしまいます。
食生活が乱れて食物繊維が不足すると、便の質量が増やされずに、腸内で便が硬くなって排便が難しくなりますが、野菜・穀類・豆類を十分に摂ることで、ある程度、症状は緩和されます。
さらに、水分と脂肪も必要です。
水分不足は、慢性便秘で状態で腸内に発生している腐敗ガスの影響で、ドロドロの血液成分から水分が不足するだけではなく、便を柔らかく排出させるための腸内の水分まで不足して、さらに便秘を誘発してしまうのです。
そして、適度な脂肪も便通を良くするためには欠かせないので、脂肪摂取を極端に減らすようなダイエットは控えるべきで、現在の生活が不規則だと自負される方は、状態を改善してくことが先決と言えるでしょう。
先にも申し上げましたが下剤や腸内洗浄などの方法で、どんなに便秘解消の即効性が高くても、根本部分が改善されない限りは、慢性的な便秘が解消されることはありません。
色々と慢性便秘となる根本原因の改善を試してみたけど、どうしても便秘が解消されない方は、リスクの多い市販の腸内洗浄キットの使用などではなく、便秘外来など病院で医師に相談して、その結果で、腸内洗浄を行なうのが良いと思います。
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