便秘の症状には、大きな病気が隠れていたり、便秘が原因で発症する病気もあって、大腸がんや潰瘍性大腸炎、腸閉塞、過敏性腸症候群などがその代表例なので、例え便秘の期間が短くても、おなかに強く激しい痛みを感じる時は便秘期間の長い短いに関係なく、すぐに病院での診察を受けてください。

また、便秘の種類も、生活習慣や食生活の乱れなどが原因の機能性便秘に対して、腸管の癒着や閉塞、または、腫瘍が発生するなど他の病気が原因となる器質性便秘があります。

これら器質性便秘は、腸関連の病気に限らず、卵巣腫瘍や脊髄の腫瘍、甲状腺機能低下症など、腸とは関連が薄そうな病気が背景に潜んでいることもあるため注意が必要です。

ほかにも、精神的ストレスの蓄積で自律神経に乱れ、大腸が痙攣を起こす痙攣性便秘の場合は、便秘と下痢の症状が繰り返される自律神経失調症に表れる症状の1つでもあります。

たかが便秘と甘く見てしまいがちですが、血便が出たり、便が細くなる、残便感がある場合は、大腸がんや直腸がんの可能性が考えられます。

慢性的に便秘症状が続いてるのと同時に以下の症状が表れた場合は、他の病気が原因で発生する器質性便秘の可能性もあるので、病院で診察を受けた方が良いと思います。

また、便秘が直接原因ではありませんが、便秘解消を即効にするためや下剤ダイエットなどで、過剰に下剤を飲みすぎたことが原因の大腸黒皮症(大腸メラノーシス)という病気があります。

この病気は、名前の通り大腸が黒く変色してしまい、腸の運動機能が低下してしまうのですが、症状は内視鏡(大腸カメラ)確認で、治療法はで下剤の使用を即中止して、最低5~15ヶ月は下剤を使用しないことです。

下剤を通常量飲んでも便秘が解消されずに、1回に飲む量をだんだんと増やしている方や長期間、下剤ダイエットを実践しているなどに思い当たる方などは、一度、病院で大腸検査をされた方が良いかもしれません。

腸内に腫瘍ができている

内視鏡で大腸の腫瘍検査腸内に腫瘍ができると便が腸内移動する時に腫瘍と便の間で摩擦が生じ、腫瘍から出血が見られます。

また、腫瘍の発生場所が肛門に近いほど、鮮血色が強いため、便に血が混じって見えます。

そして、腫瘍があるために、腸内では便が通過するスペースが狭く、便が細くなる傾向にあります。

腸内の腫瘍や閉塞の疑いがある場合、直接、患部状態を確認するため、内視鏡(大腸カメラ)が使用されることがあります。

腸閉塞(イレウス)になっている

では、腸閉塞の場合はどうでしょうか。

腸閉塞は、何らかの原因により腸内が閉塞(閉じる)してしまうことを言い、別名でイレウスと呼ばれています。

開腹術後に多いのがイレウスですが、運動不足等で腸に与えられる刺激が少ないと腸閉塞になるリスクが上がります。

また、健康診断などでバリウムを飲んで便で排出されない状態が2日以上続き、腸内でバリウムが固まってしまうことも、腸の閉塞になってしまいます。

卵巣に腫瘍ができている

婦人科で卵巣の腫瘍を受診また、女性の場合は、卵巣の腫瘍が増大して腸を圧迫することでも、便秘原因になり、周期的に強い腹痛があり腹部膨満や吐き気を感じることもあります。

便秘で内科に行っても症状が改善されず、強い腹痛など続く場合は、すぐに婦人科を受診しましょう。

卵巣の腫瘍は、良性・悪性・境界型に分けられ、良性の腫瘍だけでも10種類以上もあるので、確認も含めて内科以上に婦人病の専門性が高い婦人科を受診されてください。

脊髄に腫瘍ができている

脊髄の腫瘍が原因の便秘排便させるには、腹筋や大腸に蠕動(ぜんどう)運動を起こさせる筋肉の動きが必要になってきます。

そのため、身体全体の筋力が低下すると内臓の筋力まで低下してしまい、そのことが原因で弛緩性便秘になってしまいます。

しかし、脊髄に腫瘍ができると、筋肉を動かすために必要な命令が脳から届かなかったり神経が圧迫され、便秘の症状を呈することがあります。

そのため、慢性的な便秘症状に加えて腰痛や背部痛、そして手足の感覚で痺れ(しびれ)などを感じる場合は、病院を受診しましょう。

甲状腺機能低下症

喉のところには、甲状腺という蝶の形をした腺組織が存在しますが、この甲状腺は、ホルモンの分泌や代謝機能などに関連しています。

甲状腺の働きが低下すると、体内では排便も含む代謝機能が低下して、便秘の症状が出ることやホルモン分泌バランスが乱れることによって、便秘を引き起こしやすい黄体ホルモンが過剰分泌されることもあります。

ほかにも、動悸、汗をかかない、皮膚の乾燥、脱毛や顔のむくみなど表れることがあります。

便秘と同時に、これら症状が見られる場合、甲状腺機能低下症に関連することがあり、甲状腺の専門医による早めの治療が必要となります。

以上のように、便秘と言っても色々な大きな病気が隠れている器質性便秘の場合もあるために、便秘が長く続いて今まで経験したことのない、腹痛や身体の異常などを感じたら、早めに病院で診察を受けましょう。



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